ヘリウムリカバリー装置は供給不足・価格高騰といったヘリウムの諸問題を解決。

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ヘリウムリカバリー装置について

ヘリウムガスを回収し再利用するための装置はヘリウムリカバリー装置と呼ばれております。ヘリウムリカバリー装置は、バッファータンクなどにヘリウムガスを回収し液体ヘリウムとして再利用するヘリウムガス回収方式と液体ヘリウムを装置内部で循環させる完全循環方式があります。

ヘリウムガス回収方式

低温装置から蒸発したヘリウムガスを回収し、液体ヘリウムとして再利用するためのシステムです。ヘリウムの回収規模や使用状況に応じて、様々な構成があります。トランスファー作業は必要ですが、汎用性の高いヘリウム回収方式です。
大学などで使用されているヘリウム回収システムのヘリウムサイクルを図に示します。

ヘリウム回収システムのヘリウムサイクル
メリット
  • 高いリカバリー能力
  • マルチシステム対応
  • 測定装置への影響がない
  • 自由度の高いシステム構成

Lシリーズ、HELIALシリーズ

年間数万リットルの液体ヘリウムを消費する大学や研究所などの低温センターで使用されているヘリウムリカバリー装置です。これらのシステムは、最大で数百リットルの液体ヘリウムを提供することができます。ヘリウム再凝縮システムはヘリウムガスの回収から液体ヘリウム貯蔵に至るまでの機能を有しており、圧縮、システム冷却、及びシャットダウン等、操作は全て自動制御で行われます。

ATLシリーズ

年間数千リットル程度の液体ヘリウムを使用する研究室や病院などに最適な液体ヘリウム再凝縮装置です。小型ながら1日22リットルの再凝縮能力があり、複数の低温装置をATL1台でカバーすることができます。主にNMR、MPMS、PPMS、MEG、低温SPMなどに使用されています。

主な特徴
①高いリカバリー能力
②簡単トランスファー
③マルチシステム対応
④タッチパネル式完全自動制御
⑤移動・設置が容易
型式 J型式ATL80 ATL160
デュワー容量 80L 160L
コンプレッサー 空冷式 分離型空冷式or水冷式
消費電力 3.8~5.4 kW 6.5~7.5 kW
設置寸法 W530×D1370×H1440mm W790×D1780×H1550mm

完全循環方式

ヘリウムガスの回収、再凝縮、液体ヘリウムのトランスファーが装置内で完結した完全循環方式です。装置ごとにそれぞれヘリウムリカバリー装置が必要ですが、液体ヘリウムの補充作業であるトランスファーが不要なため装置の管理が簡単です。

メリット
  • Heの補充が不要(非常に少ない)
  • トランスファー作業が不要
  • 専用装置

JHRSシリーズ

NMR単体にて設置することにより、液体ヘリウム消費ゼロを実現するゼロボイルオフ型の装置です。冷凍機の振動は、除振構造により最小限に抑えられており、常時稼働中でも測定に影響を与えません。

主な特徴
①完全無冷媒型
②完全自動制御
③既設NMRへ後付設置可能
④優れた除振構造
型式 JHRS-100CW-N JHRS-100CW-0 JJHRS-150CW-0
蒸発防止能 0.6 L/日(0.03 L/時) 0.9 L/日(0.04 L/時)
適応マグネット 300~500 MHz 300~600 MHz
GM冷凍機 型式 型式RDK-408D2 RDK-415D
冷凍能力 1.0Wat 4.2K 1.5Wat 4.2K
ヘリウム圧縮機 型式 F-50L
消費電力 6.5~7.5 kW

※再凝縮能力は使用するヘリウムの純度や圧力によって異なります。

PTシリーズ

この液体ヘリウム再凝縮装置は、パルスチューブ冷凍機をベースに開発された低振動でコンパクトな設計の製品です。本再凝縮装置では、クライオスタット自身の蒸発するガスを再凝縮装置本体のリカバリーラインに接続することで、ドレインチューブを通して液体ヘリウムをクライオスタットに戻すことができます。

EverCool II

PPMS専用のヘリウム再凝縮システムです。液体ヘリウム・液体窒素などの冷媒が一切不要で、従来のPPMSと同じ測定が可能です。また、専用設計された超低振動デュワーの為、他装置への影響も最小限での測定が可能です。冷却時間はたったの30 時間以内で、水冷式か空冷式(インバータ仕様)の選択も可能です。PPMSシステムとしての導入のほか、既存のPPMSにオプションとしてアップグレードすることもできます。