価格高騰や資源の枯渇はヘリウム以外にも深刻な資源枯渇問題。

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深刻な資源枯渇問題

今までヘリウムの知識と供給不足などについて述べてきましたが、資源の枯渇とはヘリウムだけの話にとどまりません。ここでは、ヘリウム以外の資源に関す枯渇問題を紹介いたします。

石油資源の枯渇問題

石油資源

資源の枯渇は、多種多様かつ大きな問題となっています。その最たるものが、石油問題でしょう。様々な面で石油に依存しきっている現代において、石油の枯渇問題は解決しなければならない最優先事項といえます。
現在、石油可採年数は「47年前後」と考えられています。

30年ほど前、第一次オイルショック時は、「可採年数は30年」といわれていましたが、海底油田の開発や二次回収技術の確立などにより採取量が増えたことにより、可採年数が延びたという背景があります。
こうした可採年数が憂慮される一方で、30年前からいわれている「オイルピーク」問題があります。
これは、「現時点が石油の採取量のピークで、今後どんどん減少していく」という考えです。可採年数の問題に加え、「このオイルピーク説がいつ現実のものになるか分からない」という不安を、石油業界は常に抱いています。

レアメタルの枯渇問題

レアメタル

2050年までの累積で、現有埋蔵量の数倍の使用量が予想される金属の中でも、特に銅、鉛、亜鉛、錫、金は、BRICs(ブラジル・ロシア・インド・中国)諸国の使用量増大により、現有埋蔵量の超過が予想されています。
また、銅、鉛、亜鉛、金、銀、錫、ニッケル、アンチモン、インジウムは、「埋蔵量ベース」と呼ばれる「経済的理由などで採掘対象外とされている資源の量」も超過する見込みです。

このほか、比較的豊富とされている白金族元素は、埋蔵量と埋蔵量ベースの差が小さいため、累積消費量が現有埋蔵量に接近してくると深刻な供給不安が懸念されています。

生物資源の枯渇問題

食糧資源

食糧資源

一般的に、農業における農作物と牧畜、漁業における水産物(陸水および海水)として私たちは食糧資源を手に入れています。
しかし現在、農業は栽培と飼育が主体で、漁業も半分は養殖に頼っており、何かしら人間の手が加えられたものがほとんどです。

食糧資源は、現在の世界人口に対して不足してはいないものの、配分の問題により食糧が行き渡らず餓えに苦しんでいる人たちが全体の2割近く存在しています。

森林資源

森林資源

建材や紙製品の原料であるパルプなど、私たちは日々大量の木材を消費し続けています。中でも大規模な森林を形成する樹木、特に熱帯雨林(アマゾン、アフリカ中部、東南アジア)の消費が激しい傾向にあります。

こうした直接的な問題以外にも、森林の減少による間接的な問題も存在します。
植物を構成する主要な元素の一つである炭素は、植物が光合成により大気中の二酸化炭素を吸収したものです。樹木は炭素の貯蔵庫であるため、これらが減少すれば、大気中の二酸化炭素も増えてしまいます。

つまり、木材資源の枯渇は、間接的に地球温暖化を助長しているといえます。このほか、熱帯雨林には、多くの生物種が生息していると考えられており、資源と同様に貴重な生物の絶滅も危惧されています。森林資源の枯渇は、単純な資源の問題以上に、広く環境の問題でもあるのです。

水資源

水資源

人類をはじめとした動物はもとより、植物やその他ありとあらゆる生物にとって、水は必要不可欠な存在です。新興国はもちろん、先進国においても「水」は人々の命を支える最も重要な「資源」といえます。

例えば、世界中で毎年多くの子供たちが不衛生な水が原因で命を落としていることから分かるように、「安全な飲み水」の供給は重要な問題です。また、「農業用水」は食糧の問題に、「下水対策、水質汚染対策」は環境や公衆衛生の問題につながります。
こうしたことからも分かるように、「適切な水資源の管理や気候変動への対応」は、重要な課題なのです。

土壌資源

土壌資源

土壌は、無機物と有機物が混ざり合うことで作り上げられた資源であり、無機物である岩石や地層とは本質的に異なります。植物をはじめとした生物によって成り立つ土壌は、一度形成されるとその土地の生態系にとって非常に重要な存在となるのです。

土壌資源は砂漠化や森林減少といった環境問題と密接に関係しており、水資源とも非常に大きな関わりがあります。