液体ヘリウム枯渇問題を中心に価格高騰についてや再凝縮技術などの情報をお届けします。

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ヘリウム問題とは

ヘリウムの現状~供給不足について~

現在、世界中で「ヘリウム」の深刻な供給不足が続いています。ヘリウムは、様々な工業製品から身近な娯楽分野まで、実に多種多様な用途があり、供給不足による影響は計り知れません。近年の平均輸入価格は、比較的需給が安定していた2000年代前半と比べ、2倍にまで膨れ上がっています。

供給が追い付かない理由の一つが、供給元である天然ガス田の数が増やせない点にあります。
ヘリウムを採取するための天然ガス田自体は数多くあるものの、採算に見合うコストでヘリウムを取り出せるのが、「アメリカ(76%)」「アルジェリア(9%)」「カタール(7%)」「ロシア(3%)」「ポーランド(2%)」の5カ国に限られているのです。
また、新興国の経済成長によりヘリウム需要がさらに増したことも、事態の悪化に拍車をかけています。 現在、これまで市場へ潤沢に放出されてきたヘリウムの在庫が底をつき始めており、このまま消費を続けていると、25年後には枯渇するといわれています。

  2009年 2010年 2011年 2012年 2013年
生産量(千㎥) 12,883 13,957 13,491 11,999 10,942
販売量(千㎥) 13,283 13,878 12,274 11,432 10,302
生産量、販売量

ヘリウム不足事例

日本における代表的な資源問題である「オイルショック」。
近年、そのオイルショックと同様に、資源問題に端を発する事件が起こりました。それが、2012年末にヘリウムの供給が急激に悪化したことで、国内ガス会社の備蓄庫からヘリウムが消える「ヘリウムショック」です。
消費者がその影響を実感することがなかったため、「オイルショック」ほど認知度が高い事件にはならなかったものの、その実害はとても大きなものでした。
「工場の稼働が一時停止した」「核磁気共鳴装置(NMR)が停止する研究所が相次いだ」といった以外にも、身近な所では「東京ディズニーランドのバルーンが販売中止になった」など、各方面で多大な影響を及ぼしました。